501xxのバックポケットって…。ずっと気になってました
シンメトリーじゃない!アシンメトリーだよなって
でもそれはなんでだろう? ずっと考えてたんです。
それで
あれこれ調べたり、見てみたり。
しました。
実はこれっていうのはなかったんですけどこんなことかなあなんて。
リーバイス社がリベット付きパンツを世に送り出した頃そのパンツは
上記画像の通り4ポケットでした。バックポケットは
右側に一つだけ。
1870年代から1901年確認できる最初の5ポケットに
なるまで約30年間501xxは4ポケットだった。ということになります。
この19世紀の時代はワークウェアとしてのカスタムを購入者の要望に応じて
販売店やメーカーが多少融通を利かせて応えていたように思います。
それで
おそらくこの頃20世紀に入る直前に、後ろの左側にもポケットが
欲しいという要望が増えたんだと思うんです。
理由は定かではありませんが、おそらくパンツとしての用途が多様化してきたから
ではないかと推測します。
ここから本題。
501xxのバックポケットを眺めているとどうしても左右両方とも右側に付ける
ポケットが付いているように見えるんです。
根拠は
このコラムの画像を見てください。
右のポケットはバックヨークに対して
平行に付いてますよね。
対して左のポケットはバックヨークに対して右上がりになっているように
みえませんか?
この違和感が僕の最大の謎だったんです。
岡山の縫製工場にも尋ねました。すると
ジーンズには右のポケット、左のポケットっていう概念はおそらく元々なかった
と思う。
一つのポケットパターンを使って右にも左にも縫い付けていた。
でもなぜそれが右側のポケットなのかは分からないと。
右でも左でもつけられるようにポケット自体をシンメトリーにしても
よい気はするが、実際にはそうじゃないと。
だからレプリカジーンズを作る際は
このポケットのデザインをどうするか確認するそうです。
僕はやっぱり画像を見てると両方右のポケットに見えるんですがみなさん
いかがですか?
そこで僕なりの結論。
4ポケットだった1870年代当然右側に付いていて違和感の無いように
デザインされていた。
ところが左側にもポケットが欲しいというユーザーからの声を反映したから
とりあえず既にあった右側に付けるはずのポケットを左側にも付けた。
その後もポケットは一つのパターンしか
作られずには左右両方に付け続けたのではないかと。
元々右に付けるポケットを左にも付けてるわけだから、左右両方がのポケットが、
右に付ける向きのポケットに見えるのは当然なのかなあ。
そう思うことにしました。
もちろん諸説あると思いますし、これは推測なので事実は違うかもしれません。
でもこんな違和感を感じるから余計にディテールをじっくり見るのは
楽しいんだと思います。
こんな話してたらお酒がいくらでも進みそうですね^_^