ジーンズって呼び名の秘密!最近まで正式名称ではなかった!?
「ジーンズ」僕らの中では本当に当たり前の呼び名ですよね^_^
でもリーバイス社が正式に受け入れたのはなんと1966年ごろと言われています。
もちろん例外的に使われた記録がないわけではないですがそれも
公式に発表されたものか定かではありません。
ではなんと呼ばれていたか?
リーバイス社では1873年のリベット付きパンツの特許登録に
「オーヴァーオールズ」と記しています。
そしてこの名称が1966年頃まで正式名称として501XXほかに使われて
いるのです。
オーヴァーオールズとは18世紀後半には使われていた言葉で意味としては
「カウボーイや製材関係の労働者が履く丈夫なパンツ」であったようです。
リーバイス社のの新しいパンツも正にこの意味にピッタリだったことから
名付けられたようです。
ここでひとつ誤解のないように。オーバオールってホンジャマカの石ちゃん
が履いてるやつじゃないの?
違うんです。
胸当てが付いたあのオーバーオールが登場するのは1890年代になってから。
当時は「オーヴァーオールズ」と言えば胸当ての無いものを指していたんです。
1890年代以降は「オーヴァーオールズ」といえば胸当てがついたもの指すように
なったのでそれ以降は
「ウエストオーヴァーオール」という呼称に変わります。
ではジーンズという呼び名はどこから来たんだろう?
ですよね^_^
ジーンズとはジーンと呼ばれる織物あるいは綿を表す言葉。
ジーンの由来はイタリアのジェノバから
そのジーンと呼ばれる織物あるいは綿がアメリカに入ってきていたからです。
そのジーンを使用したパンツのことを19世紀の初めからジーンズと
呼んでいたんですね。
この作業用パンツは南北戦争以前ニーグロジーンズと呼ばれ黒人奴隷の
履く労働着を指していたようです。
南北戦争以降は労働着として重宝されケンタッキージーンズなどと呼ばれる
ようになっていったみたいです。
ただこのケンタッキージーンズ必ずしも丈夫でクオリティが保証されている
代物ではなかったんですね。
そこでリーバイス社は同じデニム生地を使用しているとはいえ
その「ケンタッキージーンズ」との差別化の意味もあり
「オーヴァーオールズ」と名付けてジーンズと差別化しクオリティの高さを
印象付けたかったわけです。
ところが労働着を取り扱う商店はリーバイスばかりではなく他社の
製品も扱っていた。
ジーンズという呼び名がすでにある労働パンツのほかにリーバイス社は
「オーヴァーオールズ」と呼ばなくてはならない。
これが徐々に煩わしくなっていたと想像してほぼ間違いないはず。
お店にある労働パンツをひっくるめて短い呼び名「ジーンズ」と呼んだんだと
思います。
当然リーバイス社のパンツも通俗的には「ジーンズ」とかなり前から
呼ばれてはいた。
ただそれをリーバイス社が正式に認めるまでにはおよそ100年かかった
というわけです。
だから501XX時代はジーンズではなく正式名称が「オーヴァーオールズ」あるいは
「ウエストオーヴァーオール」だった
ということになります。
もちろんこれには諸説ありますので考察の一つとして読んでください^_^
でも面白いですよね。
リーバイス社の品質への自信があるからこその名前へのこだわりではなかったか。
そう思います^_^