ジーンズの基本を少し^_^
その2 シャトル織機、赤耳これ何?
ヴィンテージジーンズや日本製ジーンズを選ぶ基準として重要なのは
耳の付いたシャトル織機で織られた生地。
これ定義ですよね^_^
でもシャトル織機ってなんだ?なぜ耳付き?
このあたり謎じゃないですか?
そこを今日は少しだけ^_^
シャトル織機とは、シャトルと呼ばれる船のような形を
した杼が横糸を運んで往復していくことで生地を織る機械のことです。
皆さん鶴の恩返し知ってますよね^_^
あのお話で出てくる織り機を
手で織るのではなく、機械の力で織ると言えばわかるでしょうか^_^
これはリーバイスの創業した1870年代から1970年代後半くらいまで織り機の主役として
活躍していました。
ところがこの織り機生産性が極めて低い。1時間で5mしか織れない。
労働着からファッションへと転換していく中でシャトル織機で生地を
作っていたら生産性が悪く値段も高くなってしまう。
そこで1970年代にはシャトル織機の倍の幅で5倍スピードの速い
織機が台頭!
501も1983年頃からダブル幅織機で織られたジーンズへと
変わっていくんです。
シャトル織機の良さは
縦糸にも横糸にも過度なテンションがかからずにゆっくりと織られていくことで
表面に凸凹ができ、ふっくらとした
あたたかみのある生地になるということです。
このことが縦落ちと呼ばれる 色落ちの一つの大きな要素となっています。
※もちろん染め方やムラ糸も合わさって初めて
あの独特の色は生まれるのですが。
そしてその際シャトル織機で
作られるのが両端の耳になるわけです。
織機で織っていく際両端が解けないように同時にほつれ止めを
していくのが反物として出来上がった時に耳と呼ばれる部位になります。
それで
当時の織機は幅が27インチ程度しかないわけです。
生地を少しでも無駄に使わないよう
裁断する際に両端の耳まで使って生地取りをしたんですね!
更にすでにほつれ止めな訳だからロックミシンでかがる必要もなく
合理的だったわけです。
でもこの耳がまさか色落ちに一役買ってるなんて^_^
あの耳の部分の色落ちはヴィンテージ好きにはたまらない
ディテールの一つであることは間違いのない事実!
シャトル織機の話はここまで^_^
またジーンズのことが話せたらと思います。