今日接客していると、
「その腕時計見たことないですね。どこの腕時計ですか?」
「とっても薄い時計に見えるんですけど」
と尋ねられました。
普段はあまり意識したことなったんですが、
確かに珍しい時計。
実は45年前に父がスイスで手に入れた時計を
20年前に譲ってもらったもの。
父の思い出もあるんですがそれ以上に
時計本体の薄さと、誰か他の人がしているのも見たことがないんです。
実はこれ
UNIVERSAL GENEVE White Shadow Date
時計のデザインが今は亡きジェラルドジェンタ
オーデマピゲのロイヤルオークやパティックフィリップのノーチラスなど名だたる時計の名品を生み出した人物。
さらにムーブメントは今や希少なマイクロローターを搭載したモデル。
そんなモデルを当時若き日の父はスイスへの出張の際、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入したそう。
僕が幼い時、この時計を触っているとここっぴどく叱られた記憶が蘇ります。
それが今僕の腕に。
20年前、お前も社会人ならいい時計をしろ。
と譲り受けたもの。
何の気なしに身につけていましたが、お客様に言われて、確かに珍しいものだし、
親父からの気持ちもゆくめ、良いものは受け継がれていくものだと再認識です。
洋服も良いものとして10年20年大事にしてもらえるものを
これからみなさんに提供していきたいなあ
と再認識させられる出来事でした。