501XXディテールの多くは19世紀に生まれてた!?

# 501XXとは

19世紀に生まれたリーバイス501XX。色々な紆余曲折はあったり、
年代が定かでないこともあるんですがおおよそのディテールは19世紀中に
完成していたようです。
それをちょっとだけ。

1番早かったのはアーキュエイトステッチ。

1877年にリーバイスの工場拡張が
行われるのですがその時にリベッテッドデニムパンツのデザインを
改訂したとあります。
その内容が以下の通り。
1.生地はアモスケアグ社の9オンスデニムを
使う。
2.縫い糸はリベットの色に合わせたオレンジ
のリネン糸を使用。
3.バックポケットにはアーキュエイト
ステッチ。
リベッテッドパンツの特許が1872年ですから、
1番早い時代に定まったディテールですね。

今でもお馴染みのツーホースマークが誕生したのもこの頃。


1886年リーバイス社はそれまでの文字だけのラベルから、
イラストの入ったツーホースマークを採用します。
このマークによって簡潔にわかりやすく
デニムパンツの堅牢さを伝えられるようになります。
当時メキシコ系の労働者は文字が読めない人が多くいました。
そこでパンツを探すときこの馬のイラストを頼りにリーバイス社の
パンツを探すことができた。という記録があるそうです^_^

さらに
わかりやすいですから他社もこのツーホースマークに追随します。
像が引っ張っていたり。人間がチームに分かれてまるで綱引きのようにパンツを
引っ張っていたり。少々悪ふざけもあったのかな^_^

この頃にXXという呼び名も誕生しています。


1890年にリベットに関する特許が切れることを考えると、
他社がリベットを使った安価なパンツを市場に送り出すのは明白でした。
そこでリーバイス社もその安価なパンツに対抗するため、
No.2と呼ばれる廉価版を先んじて投入します。
その同社の廉価版との差別化を図るため
XXという表記を最高級品質のデニムパンツのラベルには入れることにしました。
もちろん廉価版のラベルにはXX表記はありません。
これは当時デニム生地を供給していたアモスケアグ社が最高級生地に表記していた
XX(一説にはエクストラエクシクルーシブという
意味と言われています。)を拝借しリーバイス社でも採用したようです。

デニムパンツの最高品質はこのXXとついている商品だよ。
ということにしたんですね。
そして1898年には501というデニム品番
にXXがくっついて501XXという名称が誕生しました。

最後にギャランティチケット。これはXX表記とともに誕生。


XX生地のクオリティを保証するために生まれたチケットだったんです。
まさにリーバイス社の品質へのこだわりですね。

今日はこんな感じで19世紀に生まれていた
501XXのディテールの話をしました。

また色々書きたいと思います^_^