今回はLevi’sの501についての第4弾となります。
1947年モデルの完成。いよいよここからジーンズはファッション性を高め黄金時代へと突入していきます、
今回はLevi’s501XX をご紹介していきます。
最後の革パッチ
(1954年頃まで:俗に言う501XX革パッチモデル)
その前に
現在の501XXのベースとも言える正統派モデル「1947年モデル」が誕生した後は、ジーンズの各パーツの製作技術が次々に501XXをベースとした亜種モデルに反映されていきます。自然に開かないようなジッパーを開発したことにより、ジッパージーンズモデルの502XXが誕生。様々な試行錯誤の後生まれた縮まないプリシュランクデニムを使用した551ZXXがこの後、世にでて行くことになります。
それでは
現在「501XX」と呼ばれるジーンズは一般的に、1947年頃〜1967年頃に生産されたモデルをさします。
特にレザーパッチの「501XX」はマニアの間でも垂涎のジーンズの一つと言えるのではないでしょうか。
ジーンズ誕生から長く一般的に使用されていたその「レザーパッチ」は、この1950年代半ばを最後に姿を消します。
その理由として、ジーンズの生産量が増えたため、レザーを使うことがコストに見合わなくなった。
性能の良い洗濯機が誕生、タンブラーをかけるなど、レザーの縮みが激しく、パッチがはがれる、
レザーと一緒に生地が収縮してしまうなどの不具合が頻発するように。
そこでリーバイス社は”レザーの様な”紙として知られる、「ヘビーデューティ・カードストック」のツーホースパッチに変更。
通称「ギャラ入りパッチ」へと移行するのです。
501XXギャラ入り
(1962年頃まで:俗に言う501XXギャラ入りモデル)
パッチが紙に変更されてからしばらくの間は「EVERY GARMENT GUARANTEED」の文字が入った俗にいう「ギャラ入り」モデルが流通していきます。
ディテールとしての変化はないものの、革パッチとこのギャラ入りパッチの501XXモデルが、僕も含め、一度は手に入れたいモデルではないでしょうか?
ここは僕の印象ではありますが、このギャラ入りモデルまでが、生地に凹凸感もあり色落ちも青黒い独特な質感だったように思います。
501XX最終モデル
(1967年頃まで:俗に言う501XXギャラ無しモデル)
いよいよパッチから「EVERY GARMENT GUARANTEED」がなくなり501XXの表記のみに。
細かいディテールは変わりませんが、ギャラなしになると見た目の印象もだいぶ違うような気がするのは私だけでしょうか?
ただしこの時代の紙パッチは破けやすく、パッチが綺麗に残ることはごく稀でほとんどの501XXは
パッチを確認できないのが現状なんですよね。
501XXの代表的なディテールである隠しリベットも
501XXの後期になると無いモデルが流通し、いよいよ現代のディテールに近くなっていく実感です。
こうして1967年ごろ501XXは終焉を迎え501ビッグE、50166モデルへと変化していきます。
そこはまた次回に。