例えば洗いざらしの白いシャツ、角が折れるほどに読んだ文庫本。
そこに華やかさはなくとも、ずっと持ち、使い続けたい「用の美」を感じます。
渋谷カバンが目指したのは、そんなシンプルで普遍的なモノづくりです。
仕事は、ヨーロッパから届いた植物なめしの牛ヌメ革を使い、裁断や染色、縫製など、すべての工程を手しごとで行なっています。
サドルステッチと呼ばれる手縫いの製法は馬具作りにも使われる丈夫な製法で、
一般的なミシン縫いに比べると時間を要しますが、丈夫でほつれにくいというメリットがあります。
また、経年使用によりほつれが生じた際も補修ができるため、長く愛用していただけます。
革そのものの堅牢性、無駄のないデザイン、手しごとならではの質感と美しさ。
手にしたときにこれらのことを感じていただけるよう、真摯なものづくりに取り組んでいます。