第1回 デニム(denim)の由来

# デニムって何?

初めまして。Denim Cellar.店長の栗原です。

今日から少しづつデニム、ジーンズやあれこれ話をしていきたいと思います。

おつきあいよろしくお願いします。

まず初めは「denim」についてです。

私のお店の名前にもある通り、デニムとジーンズは同じものだと思われてる方も多いと思います。

パンツに縫製される前の生地の状態のことを「denim」

パンツに縫製されたもののことを「jeans」と呼びます。

私のお店はジーンズだけでなく、デニム生地の製品(例えばウェスタンシャツやベスト、小物など)も扱うので「jeans cellar」ではなく

「Denim Cellar.」としたわけです。

 

ではなぜ「デニム」と呼ぶのでしょうか?

それは19世紀、フランス南部の「ニーム」地方は温暖な地中海性気候であり、綿花の栽培が盛んに行われていました。ニームの綿製品は盛んに海外に輸出され、綿織物の一大産地となったわけです。

そのニーム地方から「セルジュドニーム」(ニーム産のサージ)と呼ばれる生地がアメリカに輸出され

※サージとは綾織りという織り方で織られた生地のこと(学生服の生地などでご存知の方もいらっしゃると思いま

す。)

「セルジュドニーム」をアメリカ人は発音しやすいように「デ・ニーム」と変化させ、「デニム(denim)」となったと言われています。

尚デニムは最初からインディゴで染められていたのではなく、白生地で織られて後から染められるものや糸の状態で輸入されて糸を染めるといったバリエーションがあったようです。

そうなんです。デニムとはフランスのニーム地方の名前だったんです。

アメリカのイメージが強いので、僕もこれを知った時は意外に感じました。

次回はジーンズの名称についてお話ししたいと思います。